2013年08月27日

回線交換やパケット交換

通信の基本は、多数の人の中から通信相手だけを正しく選んで情報を間違いなく送り届けることです。その方式は大きく分けて回線交換とパケット交換に分けることができます。各方式を使ったネットワークの代表例はそれぞれ電話網とインターネットとなります。まず電話を例にしてみましょう。電話をかけるときは電話番号をダイヤルして相手が話中でなければ数秒以内に相手を呼び出す信号音が聞こえます。相手が受話器を取り上げると回線がつながって話ができるようになりますよね。このように電話で相手と通話できるように回線をつなぐことが電話網を構成している交換器という装置の仕事になります。

電話網の中には送られてきた電話番号にもとづいて、交換器が多数の回線の中から1本を選びます。そしてスイッチを切り替えることで相手まで回線をつなぐのです。交換器で回線をつなぐことを回線交換と呼ぶようになっています。このように通信に先立って自分と相手の回線をつないでしまう通信方式が回線交換方式であります。これは鉄道を例にするとわかりやすいとされています。伝送路にあたる線路は、出発地から目的地まで1対1につながっています。伝送路で送る情報を列車の乗客とすると、この乗客を目的地まで到着させるのが通信に当たります。このとき、交換器は分岐点の駅に例えられることが多いです。

分岐点の駅でポイントを切り替えれば別の方面へ進んで他の駅に到着することも可能ですよね。回線交換のようにまず相手との間に回線を確実につなぎ、その回線を使って情報をおくる通信方式をコネクション型通信と呼ぶようになっています。コネクションとは接続といった意味になります。つまり相手まで1本の回線がつながっているといったことを表しているのです。電話のように通信時に常に情報をやりとりするような通信には回線交換が適しているのです。そのかわりその回線は2つの端末間の通信に占拠されてしまうといったデメリットもあります。逆に送る情報がない回線が遊んでしまうことになり無駄の発生にもなります。


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Posted by どうこ〜い at 11:04│Comments(0)ネット基礎知識
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